ストレスが原因でヘルペスが再発？
単純ヘルペス「口唇ヘルペス」や「性器ヘルペス」は、単純ヘルペスウィルスに感染して発症する感染症です。
一度感染すると体内の神経節に潜伏して、次に再発するチャンスを伺っているのです。
その再発のキッカケになるのは、体力や免疫力が落ちたときですが、ストレス過多の暮らしをしていると再発を頻回に繰り返してしまいます。
口唇ヘルペスは、大概の日本人は幼少期に家族間で感染しています。
風邪をひいたり、熱がでたり、体力や免疫力が落ちたときなどに、唇や口元周辺が荒れて赤いプツプツができた経験のある人は多いでしょう。
発疹して水ぶくれ(水泡)となり、祖父母や親に「風邪のはな」「熱のはな」だと教えられたのではないでしょうか。
口唇ヘルペスが感染症で、ウィルスでうつる病気だということは、あまり認知されていませんでした。
風邪をひけば、できる湿疹症状だと単純に思っているお年寄りは今でも少なくありません。
口唇ヘルペスは、免疫力が低下した時にヘルペスウィルスが活動を再開して、再発します。
免疫力の低下は、HIVなど免疫不全の病気の場合もありますが、一般的には病中病後などの体力低下時や、疲労の蓄積、過労や睡眠不足、胃腸の荒れ、ストレス過多などが原因です。
精神的にも、肉体的にも、ストレスの多い生活をしていると、体力や抵抗力が日常的に低下している状態となります。
そのため、風邪をひいたり、寝不足になったり、アルコールの飲み過ぎなどで、体調が崩れると口唇ヘルペスが再発するのです。
ストレスと免疫力は密接な関係にあります。
免疫機能とは、文字通り「疫（病気）から免れる力」を免疫力と言い、病気にかからないようにする防御システム、病気から回復するための身体システムです。
免疫機能が低下すると、ヘルペスウィルスと戦えない身体となるのでヘルペスが発症してしまいます。
口唇ヘルペスも、性器ヘルペスも同じメカニズムで発症しますので、ストレス過多になると免疫低下し性器ヘルペスも再発しやすくなるのです。
免疫システムを正常に機能させるには、各免疫細胞のバランスが重要ですが、このバランスを崩す原因の中に「ストレス」が大きな位置をしめています。
免疫細胞の白血球やリンパ球は、自律神経のバランス(交感神経・副交感神経のバランス)に左右されます。
自律神経は、ホルモンの影響を強く受けますし、ストレスによっても大きく乱れることになります。
口唇ヘルペスは、多くの人が既に感染しているヘルペスウィルスが原因で発症します。
60代以上の日本人なら7割以上が感染していますし、家族間感染により若い世代や子供たちも既に大多数が感染しているでしょう。
ただし、幼少期の感染で免疫力が強く健康な身体であれは、感染しても発症しないまま気付かない人も多いのです。
大人になってから初めて感染すると、重症化することも多々あります。
日常的にストレスに晒されていたり、一気にストレスを抱え込んだりしてしまうと、ホルモンのバランスや自律神経のバランスが崩れることがあります。
生理でホルモンバランスも崩れがちですし、ケガや海外への渡航などでの時差でも、免疫力が低下してしまいます。
幼少期に感染している場合は、免疫力が落ちたときに口唇ヘルペスが再発・発症します。
ストレスなく、健康で規則正しい生活ができていれば、ヘルペスは再発しないとも言えるのです。
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