お尻にできるヘルペス
性器ヘルペスは、性器だけでなくお尻(臀部)にまで至ることが多々あります。帯状疱疹も、体幹(胴体部分)だけでなく臀部にまで及ぶケースもあります。
ヘルペスの原因はヘルペスウィルスによる感染です。ウィルスの種類は8種類もあり、感染した型や部位から色々な状態になりますが、単純ヘルペスから水ぼうそう(水痘)、帯状疱疹、その他いろいろあります。
単純ヘルペスウィルスには1型と2型の2種類があり、口唇や顔面など上半身に症状が出るもの（口唇ヘルペスを引き起こす1型）と、主に性器や下半身に症状が出るもの（性器ヘルペス・GHを引き起こす2型）とがあります。
お尻(臀部)に発症するヘルペスと言えば、まずは性器ヘルペスをイメージして間違いないでしょう。
特に、男性の場合は性器ヘルペスの発症しやすい部位として、亀頭(ペニスの先端)、包皮、陰茎体部、お尻などにもよくみられます。
性器の症状より先に、お尻の赤い発疹やブツブツ、水ぶくれなどに気づいたとしても不思議はないでしょう。
ピリピリした痛みや痒みに関しても、普段は問題が無いはずのお尻の方が気づきやすいとも言えるのかもしれませんね。
性器ヘルペスは、性器や粘膜部、肛門やお尻周辺に発疹や水ぶくれとして発症する病気です。主に性的な接触によってウィルス感染する、性感染症の一種です。
基本的には皮膚接触による感染ですが、タオル類の使い回しや、コップや食器の共有など、パートナーだけでなく家族間など親しい間柄での感染も少なくありません。
トイレの便座での感染の可能性も無いとは言い切れないのです。
性器ヘルペス(GH)は、性器に痒みや赤いブツブツ、水ぶくれ、潰瘍（皮膚のただれ）などができる性病ですが、性器ヘルペスに初感染した後、お尻に再発性器ヘルペスとして発症することが多いのです。
ヘルペスは、完治したように見えても、実は潜伏しているだけでウィルスは神経節に隠れています。
完全にヘルペスウィルスを退治することは、現代医学では不可能なので、潜伏感染しているウィルスは何度も再発を繰り返します。
この性器ヘルペスの再発時には、性器よりお尻(臀部)への発疹や水ぶくれ症状として発症するケースが少なくありません。
初感染時の性器ヘルペス(GH)は、痛みが激しくなることが多く、排尿困難に陥るケースもあります。
感染後一週間程度の潜伏期間を経て、湿疹・水ぶくれが一気に出現し、痒みや痛みも強く、潰れて潰瘍化(凹み)します。
再発時は初回ほど重症化することは少ないのですが、違和感やムズ痒さで気づく人も多いようです。
皮膚症状は酷くなくても、再発時は神経に影響を及ぼしやすく、足が重くなったりリンパの痛みがでるという場合も多々ありまますので、放置せず早期に治療することが大切です。
帯状疱疹もお尻(臀部)に水ぶくれとなって出現することがあります。
子供のお尻にできたヘルペスは、性的な接触で無い性器ヘルペスや、帯状疱疹、あるいはカポジ水痘様発疹症の場合があります。
アトピー性皮膚炎がある場合にヘルペスに感染し発症すると、もとから皮膚が弱いのでヘルペスウィルスの感染を広げてしまいがちです。
ヘルペス患部を触った手で他の部位に触ったり、掻いてしまったりして、性器周辺のヘルペスをお尻やお腹あたりにまで広がり、重篤化(カポジ水痘様発疹症)することもあります。
乳幼児の場合、お尻にできるブツブツした湿疹や水ぶくれ(水疱)は、水ぼうそう(水痘)も疑われますが、オムツかぶれや、手足口病の可能性もあります。
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