性器ヘルペスの治療法
性器ヘルペスは、主に性行為によって感染する性病で、「Genital Herpes」の頭文字から「GH」とも呼ばれています。
ウィルス性の潜伏感染症で、性器や肛門などの粘膜周辺、臀部周辺の皮膚に発疹や水ぶくれ、ただれができます。発熱を伴い、強い痛みがあることも多々あります。
男性は、「淋菌感染症」「性器クラミジア感染症」「性器ヘルペス」の順で多い性病で、女性は「性器クラミジア感染症」がトップで、次いで「性器ヘルペス」となります。
女性が初めて感染した場合は、排尿困難になったり激痛があったり、重症化しやすいとも言われています。
ヘルペスウィルスは潜伏感染し、一度感染するとヘルペス治療薬（バルトレックス、アシクロビル）によって症状がさおまっても体内に隠れている(潜伏)だけで、繰り返し再発します。
性器ヘルペスの、単純ヘルペス2型ウィルスは腰部の神経節に潜んでいて、完全に死滅させることはできません。
ただ、発症してからできるだけ早期にヘルペス治療薬を服用するによって、症状の悪化を防ぎ軽症ですませることができます。
異変を感じたら、なるべく早くパートナーとともに専門医を受診することをおすすめします。
性器ヘルペスは、主に性行為によって感染する性感染症であり、最近では性交渉の低年齢化で10代から20代の患者も増えています。
男性の場合は、陰茎の先端、亀頭や包皮、陰茎体部や臀部に、赤くブツブツした発疹が見られることが多くあります。
女性の場合は、外陰部や膣の入口、肛門付近の粘膜や臀部に湿疹が発症し、発熱することもあります。
子宮頚部に及ぶこともあり、女性の方が重篤化しやすいのです。
性器ヘルペスは早期治療が大切です
治療法としては、発症したらできるだけ早期に十分な量の抗ウイルス薬（ヘルペス治療薬）を服用することです。
性器ヘルペスの症状やレベルによって、バルトレックス（成分バラシクロビル）、ゾビラックス（成分アシクロビル）と言ったヘルペス治療薬や点滴注射薬を使い分けます。
抗ウイルス剤は、ウイルスの増殖を抑制して、症状の持続期間を短く、軽いさせる薬剤で、ウィルスを死滅させるものではありません。
そのため早期の診断と、早期の使用が重要となります。
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ヘルペス菌は死滅せず、再発を繰り返します
性器ヘルペスは潜伏感染であり、一度感染すると神経節にウィルスは利根に潜んでいます。
ウィルスを完全に死滅させることは難しく、再発を繰り返しますし、頻発に再発すると症状も悪化しがちとなります。
女性の場合は子宮まで影響することもありますし、症状も重篤化しやすく、出産時には母子感染のリスクもあります。
性感染症が日常化するのは有難くありませんし、再発はできるだけ防ぎたいものです。
ヘルペスの再発予防
再発を防ぐための治療法として「再発抑制療法」という治療もあります。
年6回以上の再発など、頻発した再発を繰り返すケースや、精神的・心理的に大きなダメージを受けているような場合は、抗ウイルス剤の長期内服治療です。
日本では一般的では無いですが、海外では再発を抑制するために一般的な治療法です。
低用量の抗ウィルス製剤を長期的(半年から一年程度)に内服し、症状が無い状態でのパートナーへの感染を減らすという方法です。
本人の性器ヘルペス再発率も低下することができ、性交渉相手へのウィルス感染も減少するというデータもあります。
ヘルペス予防には『リジン』という必須アミノ酸の服用が効果的とされます。
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